子ども達が楽しみにしているクッキング保育。
今回は年長児がカレーライスと野菜の塩もみを作りました。
昨年度から育ててきた野菜。収穫の喜びの後は「おいしく作ろう」と期待が高まっています。
クッキング前日、「ももぐみさんもひばり組さんも、明日はお弁当持ってこないんだよ」
「うさぎぐみさんがみんなの分も作るんだよ。」という先生のお話に意欲もグンと増したようです。
私は年中児の母ですが、保育ヘルパーを希望してこの日を楽しみにお手伝いしました。
子ども達がお米を量ってとぎ、たくさんの野菜を洗って、包丁で切っていきます。
お庭では2つの釜戸を囲み、お米を炊きながらカレーづくりです。
1人1人炒め、煮込んでいる様子を見て、ルウを入れて…良い匂いが漂ってきます。
それをジッと見つめる年中の子ども達。
火を見る機会の少ない現代で不思議そうに、そして作っている姿を見て楽しそうに
椅子にチョコンと座って興味津々のまなざしです。
できあがったカレーのおいしかったこと!
教室に「うさぎぐみさん、おいしいよー!」「先生、おかわりー!」という声が響きます。
家ではカレーを好まない息子ですが、良い勢いで完食していました。他のお母さんも
「家では食べないキュウリを食べている。」というお話も。みんなで作る,食べるって違うんだなあ。
小さな苗から育て、実らせ、穫って、調理して食べる。これを集団で経験することで、
その過程で生まれる会話、観察する目、不思議や喜びを感じたり・・・貴重な体験を積み重ねています。
釜戸の炎。子ども達の真剣な顔。楽しそうな声。温かく見守る先生。みんなを包み込む鮮やかな緑、
豊かな自然。素敵な風景が心に刻まれました。
あっという間に過ぎ去ってしまう幼児期、かけがえのない時間を少しでも共に過ごせたことが嬉しく、
くるみえんの一員でいられることに幸せを感じました。
先生方もとても楽しそうだったことも印象的でした。