くるみえんの大掃除 

シンボルツリー「えのき」の葉がすっかり落ちた12月、二学期最終日くるみえんでは大掃除をします。
新しい年を気持ちよく迎えるために、今年お世話になった教室や沢山遊んだおもちゃをみんなで綺麗にします。
この日、年少組さんは初めて雑巾を使いました。
温かいお湯をはったバケツに雑巾をひたし「小さく細くして、ギュッて力を入れて絞るよ」と先生の見本を見て、最初は恐る恐る、隣の様子を伺いなら雑巾をひねってしぼってみる… 

小さな手で力いっぱい「ぎゅう〜!」

「ぎゅう~~~~~、よし!!」
自分が使っているロッカー、椅子、おもちゃ、ドア、床、と楽しそうに拭いていきます。
初めはうまく絞りきれなくてお水がポタポタしていたのに、何度か繰り返すうちに持つ場所をずらしながらしぼってみたり、あっという間にコツを掴んでしぼれるようになっていきました。

「先生のイスもきれいにしてあげるね!」
「ドアもふいちゃう」
「ありがとう~~」
こんなにニコニコ楽しそうなお掃除は初めて見ました。
長男が年少の頃、大掃除を終えて帰宅したら「お手伝いする!床を拭きたい!」と言っていたのは、くるみえんでこの体験をしたからなんだなと数年越しに納得しました。

年中さん、年長さんはお庭で遊ぶおもちゃも綺麗にします。
ジョウロ、バケツ、スコップ…タライにはったお湯の中に入れ、ブラシで一つずつ洗ってシートに並べていきます。

「おなじ仲間のところに並べようね」
「先生終わったよー!」
「綺麗になったね!」

家ではついつい、大人が拭いてしまった方が早いし…とやってしまいがちだけど、くるみえんで年長さんは自分で縫ったマイ雑巾を普段から持っていて、水をこぼしてしまったら自分で拭く取り組みをしているので雑巾の扱い方も慣れを感じます。

慣れを感じる年長さんの雑巾しぼり

一度きりではなく生活の中で繰り返し行う事で、少しずつ身につけていっているそうです。
「自分の身の回りことは自分でできる力」を身につけていく事を見守り育んでもらえる環境に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

全ての大掃除が終わると全学年で集まり、昨日釜戸に火を焚べて年長さんがついたお餅で作った手作りの鏡餅を飾ります。

手作りの鏡もち(年始に鏡割りをし、揚げ餅にしていただきます)

昨日はあたたかく柔らかかったのに今日は「すっごく硬くなってる!」と子どもたち。
一つずつ大事に重ねて、年末のご挨拶をみんなでして二学期はおしまいです。

「年末のご挨拶をしてみようか」
「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」

長男次男合わせると長くくるみえんに通っていますが、こんなに丁寧に年末の締めを行なってくださっているとは知らずにいました。年が明けたら年長さんはいよいよ卒室に向かう日々になります。
卒室し巣立っても、くるみえんで過ごした丁寧な日々の重なりを心のどこかに宿していたら嬉しいな、と感じました。来年も子どもたちが元気いっぱいに過ごせる一年になりますように!

(年長母)

気持ちよく晴れた二学期最終日でした
目次