子どものけんか

 

保護者(親)
保護者(親)

幼児期のお友だちとのけんかについてお伺いします。けんかをしない子はお友達との係わりが薄いのではと親は不安に思うのですが。

 

 

保育者(先生)
保育者(先生)

けんかを通して成長がみられるという風潮がありますね。けんかをしたほうが良いという事ではなく、きちんと自己主張を出来るようにするのが大切です。 けんかは自己主張のぶつかり合いの一つです。

 

保護者(親)
保護者(親)

自己主張となると、年令によって随分かたちが違ってくるのではないですか。

 

保育者(先生)
保育者(先生)

そうですね。2、3才では自己中心的で他者は見えません。物の取り合いなどけんかの種になるものはいっぱいあります。

5才になって自分も見え、他人も見え、お友だちと遊ぶのが楽しくなってくると「仲良くする」という意味がわかってきます。

 

 

保護者(親)
保護者(親)

子どもがけんかをしている時にやめさせるのか、見守っていくのか親は対応に苦慮します。保育者の対応はどのようなものですか。

 

 

保育者(先生)
保育者(先生)

けんかを通して相手のこともわかっていくので、ある程度見守っていく必要があります。 ただ暴力的になる前に大人が出ていく、その大人の裁量がとても大切です。

だから集団の中に保育者が必要なのです。ちゃんとした集団の中で子どもの気持ちがわかる大人がいなければ社会性は育ちません。 徒党の群となります。

 

 

 

保護者(親)
保護者(親)

親としては子どもがけんかも出来ずにやられっぱなしだと「いじめられている」と感じ、また、やりっぱなしだと「いじめっ子」なのではと心配になります。

 

 

保育者(先生)
保育者(先生)

よく泣く子は家で甘やかされている、あるいは子どもが言おうとする事を親が先回りして言ってしまう、という背景がありがちです。

やりっぱなしの子について考える場合、自己主張の前に自己発散出来ているかを見極める必要があります。 保育者としては、その子どもが発散できない状況にあれば発散できる場を作ります。 具体的にはやりっぱなしの子を怒るということはあまりしません。

なぜそうなのかということを2、3才でも聞きます。 すると、それなりに答えてくれます。

 

 

 

 

「ごめんなさい」は心に感じさせる事の方が大切

保護者(親)
保護者(親)

親としては、「ごめんなさい」と自然に言えるような子になって欲しいと思いますが、ここでは無理にそういう風には指導していないのですね。

 

保育者(先生)
保育者(先生)

「ごめんなさい」といえばよいのでしょうか。子どもは誘導されればいくらでも言います。でも幼児期には、心に感じさせる事の方が大切です。 ここでは、悲しくて、痛くて、泣いている相手の状況をよく見せて、自分のした事を受け止めさせます。 「ごめんなさい」を言えないとお友だちとうまくいかないのではという心配はもっと後です。 幼児期は自分をしっかり出していくという段階です。

 

保護者(親)
保護者(親)

公園や砂場などでは、状況からみて、親としては何もしない訳にはいかない場合もあります。

 

保育者(先生)
保育者(先生)

親は謝るしかないですね。フフフ・・・

 

保護者(親)
保護者(親)

「やられっぱなし」ということではなく、殆んどお友だちとトラブルがない子もいますね。

 

保育者(先生)
保育者(先生)

個人差があって、けんかをして自己主張する子もいるし、けんかをしなくても自己主張している子もいます。 自分はしなくてもやっている子を見ながら学んで、わかっていく子もいます。 年長になって子どもが自分の気持ちを自分で言えるようになっていればいいと考えます。

 

兄弟げんかの親の対応は…

保護者(親)
保護者(親)

話がちょっとそれますが、兄弟げんかの仲裁に疲れている親も多いです。得策はないですか。

 

保育者(先生)
保育者(先生)

兄弟には愛情を均等に注いで下さい。子ども達は愛情を確かめているのです。 少しでも自分の方が愛されていると思いたいものです。親は自分の子をしっかり見つめて下さい。

 

保護者(親)
保護者(親)

親としては焦らないことが大切ですね。

 

保育者(先生)
保育者(先生)

そうですね。急ぐあまり子どもの気持ちを大人が代弁しないことが大事です。子どもの時間はゆったり過ぎています。 発達はゆっくり、のんびりの方がいいですね。急ぐと残してくるものの方が多いです。 幼児教室で親は「子どもはどういうものなのか」「子どもはどんな事を考えているのか」を学んでほしいですね。

 

 

保護者(親)
保護者(親)

どうもありがとうございました。

 

小金原保育の会会員誌「ずくぼんじょ」より抜粋