※この記事は2018年11月14日に投稿したものを再投稿しています
くるみえん1年生ママのギモン
―年少組の子ども達はどんな1日を過ごしているの??
年少組の1日 おひるの時間
お散歩から帰ってくると、上靴に履き替え、
うがい手洗いをして、トイレに行きます。
お散歩で服が汚れた子はお着換えをします。
くるみえんには毎日着る制服はありません。
子どもたちが1人で着替えられるような服を用意し、
実際に1人で着替えられるか家で確認するよう先生に言われます。
そして、ハンカチ・ティッシュを持ち歩けるように
ポケット付のズボンを用意しなければいけません。
「子どもに自立してもらいたいなら、
自分でできるものを用意しようね」
と先生はよく言います。
「自分でできる」それが自立への第一歩です。
お弁当のグッズも全て自分で扱えるものを用意し、
1人で用意できるか家で全て確認するよう言われました。
先生が手伝ってくれるなんてことは思わず、
自分で全てできるように、
親も考えて子供のものを選ぶ必要があるのです。
私はくるみえんに入室する前までは
見た目で子どもが着る服等を買っていましたが、
子どもが1人でできるかを考えて買うことが多くなってきました。
トイレに行った子から通園バッグを背負ってお昼のグループごとに1列に並びます。
いちご・みかん・ぶどう・バナナグループの4つです。
早く準備ができた子が全員準備が終わって並ぶまで文句を言わずに座って待っていてすごいなと感心しました。
全員が座ったら先生が絵本を読んでくれます。
それまでガヤガヤしていた子どもたちも、
絵本を読み始めるとスッと静かになりました。
その日は公園で見つけたカナヘビの絵本でした。
絵本を読んでもらうことで子どもたちは心を落ち着かせお昼の時間に入ります。
くるみえんでは1日の中で「静」の時間、
「動」の時間を意識しているようです。
朝からずっと「動」の時間が続いていたので、
心を落ち着かせてお昼ごはんを食べます。
絵本を読み終わったら、早く準備できたグループから先生に呼ばれて席に座ります。
全員が席に座ったら、先生の
「どうぞ出してください」
という言葉でみんな通園バッグからお弁当を出します。
お弁当の用意の順番も決まっているようで、
まず、通園バッグからお弁当出します。
そして、お弁当袋をしまったらナプキン、お弁当、
フォーク、おしぼりをテーブルに並べます。
使いたいときにすぐ使えるよう、
おしぼりのふたも開けておきます。
先生がコップを配り、温かいお茶を注いでくれます。
くるみえんでは3点セット(箸・スプーン・フォークのセット)は使いません。
よく考えると、3つもいりませんよね。
箸が使える子は箸だけ、使えない子はフォークだけ持ってきます。
3点セットは扱いずらくて落としてしまったり、どれを使うか迷ったりします。
日本は箸を使う文化なので、子どもたちもいずれ箸1つで食べるようになります。
その為、くるみえんでも箸に移行しやすいように3点セットは使用ません。
全員用意ができたら、先生の「どうぞ」の言葉で「いただきます」とみんな食べ始めます。
子どもたちは「先生ここに座って」「こっちこっち」と、先生たちに自分のグループに座ってもらいたくて声をあげます。なんだかとっても微笑ましかったです。
家では食べながらうろつく3歳児たちですが、くるみえんではみんな座って落ち着いて食べていました。
どんなお弁当食べているのかな?と覗いてみると、お弁当のサイズも中身も本当にバラバラでした。
くるみえんではお弁当箱のサイズは指定されません。
自分の子どもが食べきれるもの、量を考えてお母さんが選びます。
食べ終えた子から「ごちそうさまでした」と言ってうがいをして、お弁当、椅子を片づけます。
そして、絵本を1冊選んで先生に読んでもらいます。
前の子が読んでもらっている絵本を覗きながら自分の順番を待って並んでいます。
絵本を読んでもらったらパズルで遊びます。
まだ食べている子がいるので静かに遊んでいます。
「静」の時間はまだ続いていて、やんちゃな子も落ち着いて遊んでいました。
みんなが遊び始めても最後までゆっくり食べている子がいました。先生は急かすような雰囲気も出さずに、ゆっくり見守っていました。子供たちも全員が食べ終わるまでパズルや粘土で静かに遊びます。
1時、全員が食べ終わりました。子どもたちはだんだん教室の外へ出ていきます。
お昼の時間を見学して、子どもたちが想像していたよりずっと落ち着いていて、準備も自分できちんとできていて、驚きました。家での生活と集団での生活は違うんだな、と思いました。
絵本の読み聞かせは子どもの感性や想像力を豊かにするだけではなく、心を落ち着かせることもできるということもよくわかりました。
そして、子どもたちが1冊絵本を選んで読んでもらうとき、とてもうれしそうで印象的でした。
私は今まで、絵本の読み聞かせをすることで語彙力・学力を伸ばそうと考えていました。
でも、子どもたちが1人1人本当にうれしそうに絵本を読んでもらう姿を見て、子どもは絵本を読んでもらうことが好きなんだ、私も一緒に絵本の世界に入って楽しもうと思いました。