2015年に発行された、くるみえんの40周年記念誌には、保育者の先生方が日々の保育の取り組みや子どもたちの様子をまとめた「保育実践」が収録されています。その中から連載形式でくるみえんの保育の様子を紹介しています。
「いっちょまえ」な3歳児 記録:3歳児クラス担任保育者
(3)虫さがし
砂場で川を作り橋をかけていたBとA。
大きい板を運んだり水を運んだり、砂場には地形が作られています。
そこへ年中組のCがやって来て
「Aちゃん!コガネムシみつけたよ!」
昆虫の大好きなA。園庭にいた昆虫好きの子たちが覗き込み、「見せて」「もたせて」と頭を突き合わせています。
A「どこにいたの?」
C「こっちだよ」
Cについていくが、すぐ砂場に戻って来て一緒に遊んでいたBに
A「一緒に虫さがしにいこう」
B「行かない」
A「じゃあ行ってくるね」
大きいクラスの子たちと一緒に虫探しに出かけていきました。
(担任保育者が思ったこと)
数日間一緒に砂場で遊ぶことが楽しく夢中になっていた二人。生活の中でも一緒にいる時が多くあり、一緒にいることが楽しいそんな雰囲気でした。その中で虫さがしにいくA,そこに留まり川の工事をしているB。それそれの意思で遊びを決めていることは、持ち続けたい力の一つです。子ども一人ひとりが生活の主体となっていくことを大切にしています。