雑材を使って思い描くイメージを形にするまでに
子どもたちの中に育つものがある
~くるみえんでのとりくみ~
くるみえんでは、年間を通してお家の方に“雑材”(ラップやトイレットペーパーの芯、ティッシュやお菓子の箱、プリンやヨーグルトのカップなど)の提供をお願いしています。
誰が作っても同じものが出来上がる工作キットなどは使用しません。
大人は思いつかない、子どもなりの自由な発想で
「へぇ~!こんな具合になってるのね!」
「そうやって使うんだ?」
とビックリさせられる作品が出来上がります。
作品を通して感じられる子どもたちの成長は、きちんとした段階を踏んでいます。
お店屋さんごっこを前にして、保育者会の事前打ち合わせの中で、
年少組の先生からこんなお話がありました。
ある1人の子は、入園して間もない頃はセロテープをビーッと引っ張り出してペタッと貼ることに興味があり、とにかく貼る、長く引っ張り出しては貼る、と貼ることに夢中になります。
(毎年もも組さんには必ず見られる姿ですね)
この段階では、まだ1人遊びです。
それが「これとこれをくっつけてみよう」
「あっ!こんな形になった」
という経験を積んでいくと
「○○を作りたい」
というイメージが頭の中に出来てきます。
たくさんの雑材の中から、自分で選んで、それを組み合わせて形にしてみようと思うようになっていきます。
さらにイメージが広がっていくと、そばにいる友達も加わり、
「それじゃあ、いっしょに○○つくろうよ」
と協力しながら大きな作品に仕上げていきます。
はさみが切る道具ということを知り、
ただただ切れるのがおもしろくて切ることに夢中だった子も、
切ったものでイメージする形を表現していくようになったりと
雑材を通じて1人から集団へ、子どもたちの社会が築かれていきます。
「自由に雑材が使える環境」
というのは子どもたちが社会性を身につけていく上で必要なのですね。
★くるみえんの子どもたちの雑材工作★
年少組
年中組
年長組