クッキング保育

庭の柿の実が日に日に赤さを増しています。

秋を感じる10月、年長組のクッキング保育がありお手伝いしてきました。

メニューはさつま芋ごはん・鶏肉と根菜の煮物・みそ汁・即席漬けです。三角布、エプロンをつけて、ワクワクしている気持ちが伝わってきます。お米をといだり、たくさんの根菜を洗っているところを年中・少組の子達が興味深げに見ています。

くるみえんで包丁を持つのは6月のカレーづくりに続き2度目。「いっぱい切りたい!」とやる気満々、真剣な目でがんばっています。

爽やかな秋空の下で、釜戸で芋ごはんを炊き、みんなで煮物を作っていきます。

昆布としいたけでとっただしと食材の香りが相まってとてもおいしそう。煮込んでいる間にキャベツをちぎりキュウリを切ってと大忙しですが、テキパキと楽しそうにやっていました。

みそ汁作りは母達で。かつおぶしと昆布のだしで部屋中いい香り。「便利な粉末だしを使ってしまいがちだけれど丁寧にだしをとるってやっぱりいいね。」と話しながら…。日本が誇るだし文化。家庭でも伝えていきたいと思いました。

即席漬けには根本先生お手製の紫蘇の実の塩漬けをプラス。香りも味もグンとアップして秋を感じる一品になりました。

さあ盛りつけ。ニコニコと座って待つ子ども達のもとへ料理を運びます。「汁は右側、おかずは右奥ね。」配膳のことも先生が教えていました。

うさぎぐみさんが一生けんめい作った旬の食材たっぷりのお昼ごはん。おいしく食べて、楽しい思い出がまた一つ増えました。

食べ終えた後は、先生が見守る中、年中・長の子ども達は、茶碗とお椀をかわいらしい手つきで洗っていました。

OBさんの紹介により、環境に配慮した「コンポストセット」を取り入れています。

これに野菜の皮などの生ゴミを腐養土の入った専用バッグに入れて堆肥化します。

年長組の子ども達は、家庭で出た生ゴミを持参してコンポストに入れています。

ゴミが減って肥料ができる。           

その肥料で野菜を育てる。  

食の循環を楽しみながら学んでいます。  

食を通した様々な経験を先生と友達と一緒にしたことは、きっと子ども達の心にも残ることと思います。

年中の息子はクッキングの翌日、家でままごとを始めました。

「これは釜戸、これは薪」

「新聞紙ちょうだーい!火にするからー!」

年長さんのクッキングの様子を自分なりに再現して遊んでいました。

「うさぎぐみさんは本物のごはんを作れるんだから、すごいんだよ!」

憧れのうさぎぐみさん、かっこいいよね。普段のお当番の内容もいろいろと教えてもらっているようです。年上の子をお手本にして自分も成長したい気持ちがもてる。小さい子を思いやり、協力し合う。子ども達がお互いに良い関係で育ち合っているくるみえん。

私も一緒に成長していかなくては。これからの生活も楽しみです。          

(年中母)

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