2015年に発行された、くるみえんの40周年記念誌には、保育者の先生方が日々の保育の取り組みや子どもたちの様子をまとめた「保育実践」が収録されています。その中から連載形式でくるみえんの保育の様子を紹介しています。
「いっちょまえ」な3歳児(7) 記録:3歳児クラス保育者
(7)絵具
「絵具やりたい」
その声はあと少しでお帰りだろうが、お弁当だろうが始まります。
大人からすると“明日のほうがゆっくり出来る”などと思ってしまいますが、子どもたちには関係ありません。15分でも構わないのです。
その言葉を聞くと机を出し、絵の具を用意し、筆を洗うバケツを用意します。
子どもは椅子用意し、筆を選びます。
「青がいい」「ピンクがいい」「黄色がいい」という子どもたちに絵具を出すと、描きはじめます。
端から端まで紙いっぱいに塗りつぶす子もいるし、紙の上で色を混ぜて楽しんでいる子もいます。
最近のJは手形をすることが気に入っています。Kは点々を描くことが好きです。筆を洗うことが好きな子もいます。その後、床の絵具や机の上の絵具をふいていると「僕も掃除する」と雑巾がけがはじまります。
(担任保育者が思ったこと)
少しの時間でも子どもたちは「楽しかった」という気持ちになります。白を赤を混ぜてピンクになったり、筆を洗うと色が次々混ざっていったり、雑巾がけできれいになっていったり、やってみたいという機会を保証してあげたいと思っています。
(終)
小金原保育の会幼児教室くるみえん
絵具で絵を描いているこどもたち
※写真はイメージです。本文とは関係ありません。