くるみえんの子ども達はいろいろな野菜を育てています。この夏もトマト、オクラ、なす、ピーマン、ゴーヤ、きゅうりにとうもろこしとたくさん収穫して味わうことができました。立派に育った野菜にはコンポスト※で作った堆肥が使われています。
※コンポストとは「堆肥(compost)」や「堆肥をつくる容器(composter)」のことです。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を、微生物の働きを活用して発酵・分解させ、昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつです。
その堆肥づくりも子ども達が体験しています。
年長うさぎぐみでコンポストアドバイザーさんとの時間がありました。アドバイザーさんはくるみえんのOBお母さんです。
バッグ型のコンポストの中で手をかざしてみると
「あったかーい」「どうしてあったかいのかな?」と興味がわく子ども達。
「この中には生ごみを食べてくれるきんちゃんがいてね、おなかがすくとどんどん生ごみを食べてどんどん仲間を増やします。仲間が増えるとうれしいうれしいって、うたっておどってホカホカになるんだよ。」とアドバイザーさん。
生ごみを微生物が分解して堆肥となり、それが野菜を育てる栄養となる循環について「きんちゃんのつちづくり」という楽しい紙芝居を通して子ども達に伝えてくださいました。
新しいうさぎぐみ用のコンポスト、名前はコンちゃん。新しい基材をバッグに入れてみると
「全然あったかくない。」「きんちゃん見えないけどいるんだね。」
アドバイザーさんより「きんちゃんは微生物の一つね。きんちゃんのおはなしにあったみたいに生ごみは微生物のごはん。ごはんをあげて微生物を喜ばせてあげてください。微生物が元気になるコツは水と酸素と栄養だよ。生ごみは濡れていたほうがいいし、混ぜてあげると喜ぶよ。コンちゃんが育つようにみんなかわいがってね。ホカホカしてきますよ。」生ごみの大きさやきんちゃんが食べられないもの(トウモロコシなど繊維の多いものや貝殻は分解が難しい)の説明を聞いて、家から持参した生ごみを1人1人コンポストに入れました。
紙芝居もアドバイザーさんとのやりとりも笑顔が見られて楽しい時間でした。
担任の先生から「みんな野菜を育てているでしょう?去年のうさぎぐみさんが栄養のある土を作ってくれて混ぜてあるの。だから野菜がいっぱい育ったでしょう。また野菜が元気に育つようにね、明日からもおうちにある野菜や果物の皮を小さくして持ってきてください。」
自分達が食べたものから出た生ごみ。それが次の力となっていくことが、直接見たり触ったりすることで少しずつ実感していけるのではないかと思います。
環境にやさしい循環生活、子どもも親も楽しく学べるくるみえんです。
LFCコンポストのリンク先; https://lfc-compost.jp/
(年長母)