あめの日、子ども達はどんなふうに過ごしているのかな?とお部屋を覗いてみました。
年少さんのお部屋では絵の具遊びに夢中な子ども達の姿。次々といろいろな色で思うがままに筆を持ったりタンポ(布に綿を詰めてボール状に縛ったもの)を持ったりと楽しそう!そのうち指にチョンチョンんと絵の具をつけて紙にポチポチポチ…面白い模様ができたね。手のひら全体に絵の具を塗って手形を押し始めた子も。どうやったらうまく押せるかな?一言も喋らずにペタンペタンと何度も繰り返す表情は真剣そのもの。そのうちに絵の具を丁寧にしっかりと手のひら隅々まで塗ってペタン!満足のいく手形が完成!誰に教えられなくても繰り返し繰り返しやってみることで、自らの力で達成できた瞬間でした。
絵の具の色を変える時は床に置かれた大きなバケツで筆をゆすぎます。そのバケツの中を筆を持ちながらジッと見つめている子が。何をしているのかな?よく見てみると…絵の具のついた筆先を水の中に入れると、色が少しずつ水に溶けだしていきます。透明の中に赤い色が少しづつ広がっていく。筆をゆすぐごとにどんどん変わっていく水の色。茶色くなった水に白色をつけた筆をそーっと入れてみると…素敵なマーブル模様が!これを楽しんでいたんだね。この子は、紙に描くことよりも、水に浮かぶ不思議な模様に夢中で、絵の具とバケツを何往復もしていました。
さぁ、そろそろ手を洗いに行ったかな?でも今度は水道から動きません。どうしたのかな?と見てみると、水を細く出した中に手をグーにしたりパーにしたり。手の形や向きを変えることで、水の流れ方が変わる様子をジックリと見ていたのでした。すごいなぁ!小さな科学者。子どもはただ遊んでいるように見えても、実は実験や観察をしているんだね。
「これを描きましょう」「描き方はこうで」と型にはまった保育では見つけることのできない子どもの自らの力。子どもがおもしろい!と感じて、くり返しながら自らの体験で得た力は、きっと強い。
子どもの興味・好奇心を大切に、ゆっくりと見守ってくれる、くるみえんの雰囲気に心が温かくなりました。
(年中母)