保育体験 ~かまどでご飯~

 くるみえんでは年に数回、母達に向けた保育体験の日があります。これは普段、園のこども達が行っていることを母達が体験できる日で、くるみえんの保育をもっと身近に感じてもらえるようにと先生方が考案してくださいました。こども達とのおさんぽや豆まきなど色々ありますが、かまどでご飯体験はなかなか日常ではできない体験ではないかと思います。

 かまどで炊きたてのご飯が食べられる!ということもあり、多くの母達が参加しました。皆でお米を持ち寄り、お米を研ぐところから始まります。研ぎ終わったころに先生から「お水はどのくらい入れますか?」とのこと。普段、計量することに慣れきってしまっているので、計量カップがない状況でどうしたものか・・・と思案していましたが、自分たちの手首の高さまでのお水を入れるという小学生頃の家庭科で習ったことのあるやり方を採用してみました。

 お水を浸水している間にまきの準備にとりかかります。ナタを使ってまき割りをするのですが、使ったことのない母達ばかりなので、最初は皆腰が引けていました。先生がナタの使い方を教えてくださり、やっていくうちにコツをつかんで皆楽しくなり、どんどん割りたくなってきました。

 まき割りの後はとうとう火おこしです。木の板に棒をつき立てて回し、木の粉に火をつけるのかな・・・と思っていましたが、さすがに文明の品が出てきました!マッチを使って火をつけていくのですが、意外なことに使ったことのない母が数名いて、初のマッチ使用に立ち会うことができました。そばで皆見守っていましたが、なんだかドキドキして新鮮な気持ちになりました。

 無事に火おこしができ、ようやく炊飯です!火の上に羽釜を乗せて皆で順番に火をあおいでいきます。羽釜から蒸気があがり、少しブクブクと蓋から水があふれてきて、パチパチという音がしたら間もなく炊きあがりです。一人の母が「震災があっても、くるみえんに来れば炊き出しが出来るね。」と発言しましたが、本当にその通りだ!と「何かあってもここに来れば何とかなるねー」と一通りを自分達で行った達成感からか皆高揚していました。

 蒸らした後に蓋をあけたら、何ともおいしそうなご飯が炊きあがっていました。皆でおにぎりを作って食べましたが、一から自分達でやって手をかけた分、本当においしかったです。こども達もこれと全く同じことをクッキング保育のときに行っているのかと思うと、とてもたくましく感じます。また、たき火を使った調理などなかなか家庭でできるものではない特別な体験だと思いますが、それを保育で年に数回も行っているのかと考えるとありがたく思います。こんな特別な体験ですが、こども達はくるみえんでの日常的なことだと感じているのだろうと思い、少しうらやましく感じました。自分も子供時代にこんな園に通ってみたかったな・・・毎日楽しそうだな・・・という思いです。母にそう思わせる園に今、わが子を通わせることができて、この出会いに感謝しています。

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