小さな子供をお持ちのお母さんを対象に、
小金原幼児教室くるみえん主催の子育て講座がひらかれました。
「2歳になってあなたのお子さんが急に扱いにくくなっていませんか?」
「子どもの行動が人の迷惑になっているとおもっていませんか?」
「子どもが集団生活に入っていけないのでは、と心配していませんか?」
そんなポスターの問いかけに、どのようなお話が聞けるのかドキドキしながら講座が始まりました。
くるみえん保育主任の根本先生のお話がとても素敵でしたので、その一部を抜粋し掲載します。
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1歳になって歩けたり、一人で何となくいろんなことができるようになると親は大変になってくるのよね。
歩いてあっちいっちゃうとか、重いもの、危ないもの、その辺のものを触って…
だけどそれは子どもにとって当たり前のこと。だって面白いんだもの。
自分では一人前のつもりなのよ、1歳でも。
2歳になるとどうでしょう。
それ以上になってくるのよね。
やりたいこともものすごく多くなって、そして全部できると思っている。
親はどうしたらよいか分からなくなっちゃう。
でもそれが普通の2歳までの発達だから、困っていていいんです。困ったら子育ては順調ですよ、子どもは順調ですよということ。
どうして?と思うと思うの。話は分かるけど、じゃあ実際どうしたらいいの?って。
そういうこと全部、ひとつひとつ聞いていっても、また次に困ったなというのがあったとき、あなたたちは自分で解決できるかな?って心配しています。
何でも聞けばいいと思うんじゃなくて、子どもってこんなこと思っているんだと思ってもらえたらな、と。
(中略)
「いいかげんにして!」って思うこともあるかもしれないけど、
そう言ってもだめだものね。
『あぁ今この子ってこれがやりたいんだな』とか『こんな時期なんだな』と思えたらちょっと楽かなって思うの。
そこを自分の思い通りにしようと思うと長引いちゃうから、そうじゃなくてゆっくりとこの子を今どういう風に思ったらやってくれるのかなと、
やっぱり親が上手に行かないと。
この人たちにいくら言ってもだめなのよ。
子どもはみんな思い通りにしたいのよね。
(中略)
3歳以降は友だちとうまく関わって、遊びを楽しんでほしいという思いがあると思うけど、
それはこの小さい時(0、1、2歳)に親があそんであげることがまず一歩なのよ。
親があそんであげて、遊んでもらったっていう経験が体にしみつくの。
そのあと親から離れてお友だちと遊んでいくという発達の流れになっているそうなんです。
だから今、遊んであげているということはすごくいいことだから、これからもどんどん遊んであげてほしいと思います。
遊び方はとくにありません。
遊んであげればいいの。
そしてお母さんの声とか言い方とかを自分の体にしみこませる。
そうすると集団の中に入ったときに一人で面白そうなものがあると思うと、自分で遊ぶじゃない。
それを乗り越えるとどんどんお友だちと遊んでいく。今がすごく大事なのよ。