2才児は、風の音や木の匂いや生き物たちとの出会いを楽しみ、
3才児は、庭や野原に咲いている草花を見つけ「きれいだな」と感じたり、
4才児は、公園や散歩に出かけて思いっきり体を動かしたり、草花や虫を手にし、身近に感じ取ることをさせ、
5才児は、畑を耕して種や苗を植え収穫するまでの労働と喜びを感じ、また、命の大切さを見つめることを考えていきたいと思っています。
少人数保育
くるみえんは年少~年長の各クラス定員20名の少人数保育を行っています。
年長クラスでも複数の保育者で保育にあたっています。
異年齢の関わり
自由に遊ぶなかで、子どもたちはクラスの枠を超えて、自然とさまざまな関わり合いを持ちます。
自由に遊ぶことを大切にしているくるみえんですが、いくつかの『きまり』があります。
くるみえんを取り囲む「お山」の遊べる範囲が学年によって異なるのも、その一つ。
年少さんは大きなお兄さん、お姉さんを見て「お山を自由に駆け回りたい!」「虫がたくさんいる場所に行って、大きなカマキリをとりたい!」と大きくなることに期待を持ち、育っていきます。
また、年長児が年少児の手を引いて、散歩に出かけることがあります。
そんな時、年長さんは「(車道側でなく)内側を歩くんだよ」と年少児を優しくリードします。
そうした体験の中で、自分より年下の子をいたわることを自然に覚え、お兄さん、お姉さんになったときに、当然のごとく行えるのです。
学年の垣根を取り払い、少ない人数の中で見守られながら育った子どもたちは、人への、小さい子へのやさしさを、しっかりと身につけてくれます。
小さな子がいるから、成長できる。大きい子をお手本に、自分も成長したい気持ちが持てる。
お互いにいい関係です。子どもたちはともに育ち合っています。
自然とふれあえる
くるみえんをぐるりと囲む緑豊かな斜面は、子どもたちにとっての“お山”です。そこでは小さな生きものや虫たちが息づき、子どもたちはそれをつかまえて遊んだり、観察したりします。
お庭にはビワや夏ミカン、カキ、ブドウ、キンカンなどの実のなる木も茂り、その育っていく様子を見守ることもできます。
また、小さな畑では毎年さまざまな野菜を育てています。
年長児一人ひとりが選んだ野菜の苗を植え、保育者と子どもたちが共に育てていく中で作物が大きくなること、それを調理して食べることを学びます。
毎日シートをかぶせ、管理をしているお砂場は、子どもたちが自由に創造を働かせる場です。
学年の異なる子ども同士が協力して、砂を掘り、水を流して遊ぶ姿もよく見られます。
あたたかな関係
子どもをとりまく環境はいま、多くの情報にあふれています。
新しい出来事に出会ったとき、子どもの行動に困ったとき、悩んだとき、本やインターネット上で答えを探してはいませんか?
情報の中にある子どもの姿は、あなたのお子さんの姿ではありません。
子どもは一人ひとり違うよさをもった、生身の存在です。
幼児期の子育てをともに面白がり、悩んだり、よりよい方向は何か一緒に考えたりするパートナーでありたいと思っています。
希望があれば、いつでも個人面談をお受けしています。
くるみえんの保育に対する疑問や相談も、いつでも話し合える関係を大切にしています。
コミュニケーションを大切に
遊びの場面で起こる、友達とのぶつかりあい。
言葉が不完全で自分の思いを十分に伝えられない子どもたち。
幼児教室では子どもに応じた言葉をかけ、お互いの考えを十分に聞きながら、一緒に考え、正しい判断や行動ができるように導いています。
幼児期にコミュニケーションの取りかたをしっかり身につけられると、どのような集団にも自信をもって入っていくことができます。
保育者は子どもの声に耳を傾け、子どもは考える機会を与えられる中で自分の考えを話したり、聞いたり受け入れたり、そしてお互いに受け入れてもらったり、認め合うことを知り、人と一緒にやっていくことの楽しさ(人間関係)を学びます。
保育者全員が話し合い、学習する場を設けて、学年を超えて子どもたちの個々の状態を把握しあい、子どもたち一人ひとりに合った保育を実践しています。
「三つの“間“」を大切に
子どもたちが楽しく過ごせる自然な環境を整えるために、子どもの成長に応じて部屋の配置を変えたり、季節が感じられる空間づくりをしています。
保育者は全員子育ての経験があり、家庭的な雰囲気を大切にしています 。
幼児教室では “時間” “空間” “仲間” の「三つの“間”」を保障しています。